イクラ作り・その2
2度目のかき混ぜの後で、もう1回繰り返して構いません。こうしてザルにあげて水切りしたものを観察すると、実は粒が白くなっています。少し煮えてしまったかのようですが、心配は要りません。これにラップをかけて表面が乾燥しないようにして、冷蔵庫に入れて1時間待ちます。
この後がイクラの神秘というわけで、誰もが知っている輝きのあるイクラになっているのです。ただし、この状態では味はついていませんから、最近の主流の醤油汁に漬け込んでいきます。
その際の味付けについては、各人それぞれ違ってももちろん構いません。醤油だけでもいいのですが、醤油、酒、みりんを混ぜ合わせるのもお勧めですし、醤油に昆布醤油を使うのもいいと思います。
漬け込みはイクラをタッパに移して行います。漬け汁の量は中でイクラが泳ぐくらいタップリ入れましょう。そして冷蔵庫の中に入れて一晩寝かせます。実は3時間程度経過すると既に食べられるのですが、理想は2日目以降まで寝かせることで、その方が味が馴染んで美味しくなります。
美味しくするコツは、最初はわざと少し薄味にしておいて、1日置いて味見し、醤油で調整することで、これなら失敗が減ると思います。
味付けに使用する調味料は、ケチらずできるだけ上質のものを選びましょう。特に酒は要注意で、料理酒だと嫌な味に仕上がる危険性があります。ワンカップ大関などのカップ酒でも構いません。
食べ頃は、5日目あたりまでで、それ以上経過してしまうと、表面がベトベトして脂っぽくなってしまいます。もちろん要冷蔵で、早めに食べましょう。